先日のFPリアルねた共有会でもお話した内容ですが、ライフプラン作成のためのヒアリング中に、お客様よりこんな話がありました。

医療保険は解約しようと思うので、支出に見込まなくても大丈夫です」

私は、ご依頼いただいたお客様の家計の収支状況を見える化するためにライフプラン(家計の将来設計書)を作成させていただいていますので、ある意味、言われるがままお作りするのが基本です。

ですので、「そうですか。承知しました。」と回答。

ただ、ふとFPとして興味が湧いたので聞いてみました。

FP廣江:「どうして、医療保険を解約をしようと思われているのですか」

お客様:「実は、先日、入院と手術をしたのですが、実際に費用負担がそんなに多くなかったので、これなら医療保険は必要ないかと思ったのもので」

FP廣江:「高額療養費ですかね・・・」

お客様:「それもあるんですが、病院で高額療養費の自己負担額の8万円ちょっとを払った後、何万円か戻ってきたので、実際は3~4万円の支出で済んだんです・・・」

FP廣江:「高額療養費の自己負担額を支払った後に、戻ってきたお金があるということですか」

お客様:「はい」

FP廣江:「医療保険の給付金ではなくて!?」

お客様:「はい、別でです」

FP廣江:「会社からの見舞金か何かですか」

お客様:「いや、健康保険からだと思います・・・」

FP廣江:「健康保険からですか・・・」

と、まずは、ここまで。

高額療養費って何だ・・・という方は、私が以前に高額療養費について書いた以下のブログをご参照ください。

■FPパパブログ「高額療養費が変わった

高額療養費以外に健康保険から入院や手術をした後に戻ってくるお金・・・。

ありました!!

健康保険組合にご加入の方の「付加給付」。健康保険証を拝見し、そちらの健康保険組合のHPを見てみると確かに書いてありました。

入院や手術をしても、1カ月にかかる医療費上限が3~4万円で済むなら、医療保険は不要かもしれませんね。

なお、健康保険は3種類「国民健康保険」「全国健康保険協会(協会けんぽ)」「健康保険組合」とあり、上記の「付加給付」があるのは健康保険組合です。

健康保険組合にご加入の方は、一度確認をしてみてください。

生命保険などのご相談をいただいたお客様にいつも申し上げていることは、まずは公的な社会保障制度の確認

そこで不足やそれだけでは不安を感じる部分に活用するのが生命保険だと私は思っています。

ちなみに、今回のご相談者の方は「家族医療費」として年間一定額を積み立て、そこから病気やケガをした際には支出していくとのことでした。

改めて、色々な考え方があるなぁと思った次第です。

※当該お客様には匿名でコラムへの掲載を承諾いただいております。