【親子で学ぶお金のこと①】銀行の3つの役割~もし銀行がなかったらどうなる!?~

【親子で学ぶお金のこと①】銀行の3つの役割/もし銀行がなかったらどうなる!?

普段、”FPパパちゃんねる”では大人の方向けにお金に関する情報提供をしていますが、新たなシリーズとしまして、「親子で学ぶお金のこと」と題し、お子様も対象にした金融や経済などお金のことを分かりやすく説明する動画も、従来の大人の方向けの動画に加えまして、お届けをしていきたいと思っています。

と言いますのは、昨今、「金融リテラシーの向上」などと言われたりもしていますよね。

「金融リテラシー」とは?

「金融リテラシー」という言葉がまだ耳慣れないという方もいらっしゃるかもしれませんが、政府の広報オンラインページの言葉を引用させてもらいますと、「経済的に自立し、より良い生活を送るために必要なお金に関する知識や判断力」のことを言うそうです。

現在では、大人だけではなく、子どももお金のことを学んで行こうということで、高校生が家庭科の授業で株式について学んだりするという話もあったりしますよね。

また、私自身も少し前までは、企業や労働組合の方からご依頼をいただき、従業員や組合員など大人の方を対象にお金の話をすることが多かったのですが、ここ数年は自治体や学校などからもご依頼をいただき、子ども向けにお金の話をすることも増えてきています。

そこで本日は、「親子で学ぶお金のこと」のシリーズ1回目としまして、「銀行の役割」についてお話したいと思います。

なお、小学生にも分かるレベル感、言葉使いでお届けしたいと思っていますので、どうぞよろしくお願い致します。

それでは、ご覧ください。

銀行の役割について

さあ、銀行の役割についてお話をしていきますが、「役割」というのは、どんなことをしているのかとか、なぜ必要なのかという意味でもあります。

銀行って、どんなことをしていて、私たちにとってなぜ必要なのでしょうか。

もし仮に、銀行がなかったら、どうなるでしょう。

例えば、今、子どもの皆さんが持っているお金って、お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんなどから、お小遣いやお年玉などでもらったお金ですよね。

そのお金って、お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんは、なぜ持っていたんでしょうか。

それは、多くの場合は会社などでお仕事をして、お給料(お金)をもらったりするんですよね。

おじいちゃん・おばあちゃんで今は働いていない場合でも、若い時に働いたりしていたから、国から年金というお金がもらえたりするんですよね。

そのお給料や年金ですが、どうやってもらうかというと、多くの場合は、銀行のお父さんやお母さん、おじいちゃん・おばあちゃんの口座に、会社や国がお金を入れてくれるんですよね。

そして、お父さんたちは、お金が必要な時に、自分の銀行の口座から、入っているお金を出すんですよね。

もし銀行がなくて、会社で1カ月お仕事をした分のお給料を、お金で「はい」って渡されたとしたら、お父さん達がその日にたくさんお金を使ってしまったり、あるいは誰かに盗まれたりしたら、お金がなくなって大変なことになりますよね。

つまり、銀行があることで、お金を安全に預かってくれるとも言えますよね。

そんな銀行の大きな役割、していることを3つお話したいと思います。

1.     お金を預かる

皆さんのお小遣いやお年玉、あるいは働いてもらったお金を銀行に預けることができます。

銀行がお金を守ってくれるんですよね。お金を家に置いておくと、なくしたり盗まれたりするかもしれないけど、銀行なら安全ですね。

しかも、お金を預けておくと、少しずつお金が増えることがあります。

この増えるお金のことを、利子や利息と言うんですが、なぜ、お金を預けることで利子や利息がもらえるかというと、銀行に皆さんが預けたお金は、銀行が自由に使えるんですね。

ですから、銀行は「自由に使えるお金を預けてくれてありがとう」というお礼として、お金を預けた皆さんに、利子や利息というお金を少しくれるんですね。

使わないお金を預けておくと増えるのは、嬉しいですよね。

ちなみに、このお金を預けることを「預金」とか「貯金」と言ったりします。

2.お金を貸す

続いて、銀行がしていることの2つ目は、「お金を貸す」です。

皆さんのお父さんやお母さんが大きな金額が必要となる買い物をしたい時、例えば、家を買うとか車を買う時とかですね。あるいは、何か新しいことを始めたいけどお金が足りない時、例えば会社を自分で作ったり、お店を始めたりする時ですね。こんな時に、実は銀行はお金を貸してくれるんですね。

ただし、お金を借りるということはお礼も必要になります。

ですので、皆さん、あるいは皆さんのお父さんやお母さんが、もし銀行でお金を借りたら、借りたお金だけではなく、お礼のお金(利子や利息)を銀行に払う必要あるということです。

そのため、お金を借りる際には、ちゃんとお金を返せるかどうかも考えて、借りる必要があります。

もし、借りたお金を約束通りに返さなかったどうなるか・・・信用・信頼がなくなりますよ。

皆さんもそうですよね。約束をしても守らない友達とは、もう約束をしようとは思わないですよね。

お金も一緒。約束通りお金を返さしてくれない人には、銀行はもうお金を貸してくれなくなりますよ。お金を借りたら約束通り返す。当たり前のことですが、注意をしましょう。

なお、このお金を借りることを「融資」と言ったり、借りるお金のことを「ローン」と言ったります。

これが銀行がしていることの2つ目「お金を貸す」でした。

3.お金のやり取りを助ける

最後、銀行がしていることの3つ目についてお話をしたいと思いますが、それは「お金のやり取りを助ける」です。

銀行は、お金を誰か他の人に送ったり、お店などで買ったもの支払いがスムーズに行えるように手伝ってくれます。

例えば、最初にお話しした、お父さんやお母さんが会社で働いてもらうお給料のお金もそうですよね。

「はい」と会社から手渡しでお金をもらうのではなく、銀行の口座に会社が入れてくれますね。

また、最近はインターネット上のお店で買い物をする人も多いですよね。スマートフォンで商品を見て、ピッと押して買い物をする。

すると、次の日とかに買ったものが家に届く。便利ですよね。

でも、その買い物したお金はどうやって払っているかというと、そのお店が持っている銀行の口座にお金を送ったり、クレジットカードを通して払ったりしているんですね。

他にも、外国に行く場合も銀行に助けてもらっているんですよ。

日本のお金では、買い物ができないんですよね。その国で使えるお金を用意する必要があります。

アメリカに行くならドル、ヨーロッパに行くならユーロ、中国に行くなら人民元など、その国や地域で使えるお金というのは決まっているんですね。

ですから、もしアメリカに行くなら、銀行で日本のお金、円と言いますが、円とドルを交換してもらう必要があります。

このように、お金のやり取りを助けてくれるのが銀行なんですね。

なお、お金を他の人に送ったり払ったりすることを「送金」とか「振込」と言い、日本のお金である円を外国のお金と交換することを「為替」と言ったりします。

ということで、銀行がしてくれていること、大きな役割の3つ「お金を預かる」「お金を貸す」「お金のやり取りを助ける」についてお話をしてきました。

もし銀行がなかったら・・・

お金を安全に預けることからなくなるからお金が大丈夫かいつも心配しないといけなくなるかもしれないし、賢くお金を増やすチャンスも失ってしまうだろうし、お金を借りることができないと家を買ったり、新しいお店などを始めたりするのが難しくなるだろうし、インターネットを使っての買い物とかもできなくなるかもしれないし、外国に行くのも簡単ではなくなるかもしれませんね。

つまり、銀行がなかったら、私たちの日々の生活もとても不便になるし、お金を取られるかもしれない危険も高くなってしまいますね。

銀行はあって当たり前のように感じたりもするかもしれませんが、改めて考えると、私たちが思っている以上に、生活の中でとても重要な役割を果たしてくれているんですね。

ということで、今回は銀行の役割についてお話をしてきました。