2カ月に1回のペースで開催をしている、名古屋・愛知県を中心に活動しているFP(ファイナンシャルプランナー)が互いに事例を共有し合い、学ぶ『FPリアルねた共有会』の第7回目を2021年7月20日にいつも通りZoomにて行いました。

様々な勉強会や経営者の会に参加しているとコロナ前の形を模索するところもあれば、新しい形を継続するところもある中で、このFPリアルねた共有会はアフターコロナもオンライン形式で勉強会を継続していくのかなぁと個人的には感じています。

というのも、名古屋市内のFPもいればそうでないFPもいますので場所を気にせず集まれますし、今回も19時~23時前という長時間の勉強会でしたが会場の終了時間も不問であり、さらに自宅参加の方が多く終わったら寝るだけという環境も良いですよね(笑)。

さてさて、そんなFPリアルねた共有会、いつもの4人のFPが参加し、共有内容は発表順に以下の通りとなりました。

草野芳史FP 『住宅時事問題~ウッドショック~』

住宅購入をご検討されている方は特に気になっている話題であろうウッドショック。まさに需要と供給のバランスがコロナなどの要因で崩れ、木材の価格が高騰している状況です。

この状況下で影響が大きいハウスメーカー、影響が少ないハウスメーカー、影響不問で値上げしない宣言をしているハウスメーカーなどの話を伺いました。

また、私から『夫婦共働き世帯の住宅ローン控除』について質問をさせてもらい、「債務負担割合」「持分割合」「所得割合」から考える必要ありとアドバイスをもらいました。

こういった実務に関した質問ができ、サクッと教えてもらえるのも、このFPリアルねた共有会ならではなのかと思ったりしています。

竹内道子FP 『国民年金の追納と免除』

詳細は伏せますが、今まで免除を受けてきた国民年金について追納すべきか、そして今後は可能なら免除を申請すべきか払っていくべきかという事例の共有をしてもらいました。

私自身も同様の相談をよく受けますので、私の考え方もお伝えし、知識のブラッシュアップをしました。

一方的な発表ではなく、双方向で学び合う・・・貴重な時間だと感じました。

なお、国民年金の追納は、免除等を受けている場合は10年間は可能です。

正井靖之FP 『火災保険・地震保険~値上げ&期間短縮~』

家の保険についてのお話でした。自然災害に伴う保険金支払いが大幅に増えていたり、築10年以上の住宅割合が増えていたりと、火災保険等の保険料(掛金)が値上がっているというお話でした。

具体的な統計値を伺い、値上げの背景を知ると仕方のないことなのかなぁと感じました。

また、以前は35年の長期加入できた火災保険の保険期間ですが、現在は長くても10年、今後は5年となるとのこと。長期割引が効かなくなるのは残念なことですが、ゲリラ豪雨などの自然災害が増えており、保険会社が長期で受けづらい状況にあると思うと、これからの気候変動による災害の多発などが心配な気もしてきました。

廣江淳哉(私)『パート年収106万円の壁』

以前のこちらのコラム『【ご質問より】パート年収「106万円の壁」』でお伝えした内容を発表しました。

「扶養内で」という相談は他のFPも多々受けているということでしたので、意識していることやアドバイスしていることを伺ったりもし、改めて自分の考えについて確認もできました。

ということで、今回も4時間近くとなったFPリアルねた共有会。

我々のように個人で活動しているファイナンシャルプランナーは、お受けできる相談やセミナーに限界があります。

ですので、このように他のFPの相談事例等が聞けることは、自身が経験したことがない内容を学べ、知識としては知っているだけになっていることを再確認や整理ができたりするので、非常に貴重な時間だと感じています。

最後に、第7回FPリアルねた共有会のスクショは草野FPが所用で途中退席された後に撮ったので3人だけになっていますが、時間は23時ちょうど(笑)

さあ、次回は2か月後の9月末。どんな話が聞けるか楽しみですし、どんな話ができるかも意識しながらご相談をお受けしていきたいと思います。