前回のコラムで、教育費の準備方法についてお伝えしました。一般的な考え方を書きましたので、まだの方は前文リンクよりそちらも是非ご覧ください。

そして、本日は、ご相談をいただいたお客様より、教育費準備に関して、こんな質問をいただきましたので、こちらでもお答えしたいと思います。

FPである廣江さんは、お子さんの教育費の準備をどのようにされているんですか???

当然ながら、ご紹介したSTEPで、教育費の金額を確認し、いくら積み立てるかを決め、金融商品を選びました。

特に、【STEP2】積立で準備する額を決める部分については、上の子より下の子を多くしました。

その心は私と子ども達との年齢から。

上の子が仮に4年制大学に行ったとしたら卒業する時に私は61歳。自営業ですので定年はないものの現役でバリバリ働いている間とも言えると考えました。

一方、下の子の場合は私が60歳を超えてから大学に行くことになります。ですので、積立で準備する教育費の額は下の子の方を多くしたというわけです。

そして、【STEP3】の金融商品を何にしたかですね。

上の子は、『円建て終身保険』を選びました。10年ほど前に始めたのですが、当時は円の金利が今のように低くなかったので、18年で積み立て、加入から22~23年後に解約すると積立額の120%ほどで戻ってきます。しかも積立合計の2倍ほどの保障が加入時点から付いているので、安心にもなります。

なお、この『円建て終身保険』に加入したのは上の子が生まれる数年前。つまり、将来の子ども誕生を見据え、積み立てを始めました

また、被保険者(保障が付く人)は妻にしました。というのは、私(夫)は別で掛け捨ての生命保険に加入しており、妻は生命保険に加入していないという状況であったため、夫婦間の保障のバランスを考えてのことです。

次に下の子ですが、iDeCo(個人型確定拠出年金)にて積み立てをしています。もしかしたら、iDeCo(個人型確定拠出年金)で教育費積立をしている方はかなり少数派かもしれません。

なぜ、iDeCo(個人型確定拠出年金)にしたかと言いますと、前述の通り、私(夫)が掛け捨ての生命保険、妻が上の子の教育費積立の終身保険に加入しているため、保障の必要性は低かったので、保険は検討外でした。

ですので、保険以外で考えたのですが、ポイントになったのは、下の子は私が60歳を超えてから大学に通うことになるという年齢にあります

ご存知の方も多いと思いますが、iDeCo(個人型確定拠出年金)は60歳以降まで積立金が引き出せない代わりに、税制の優遇が多々あり、お得に定年後資金を準備できる制度です。

この税制優遇を最大限活用して教育費積立をしようと考えたわけです。

もしかしたら、私自身の老後資金が大丈夫なのかとご心配くださる方もいらっしゃるかもしれませんが(笑)、妻がiDeCo(個人型確定拠出年金)をしていますし、他に「つみたてNISA」や「純金積立」などもしていますし、自営業ですので定年なく、可能な限り働こうとも思っていますので、どうぞご安心を(^^♪

今回もお読みいただき、ありがとうございました。